作品紹介①

「櫟原のオハキツキ」奈良県平群(へぐり)町
 奈良県生駒町平群町櫟原(いちはら)という地区で10月に行われる行事です。氏神の生駒山口神社の秋の大祭では、祭神の分霊が一時的に「オハキ」と呼ばれる御仮屋(依代となる仮のお宿)にお渡りになり、祭の宵宮の日に神社にお還りになります。
 本当屋と呼ばれるその年の氏子の代表の庭にオハキを築くので、オハキを作る日、あるいは行事全体を「オハキツキ」と呼んでいます。樫や桜など切っても芽の出る木を骨組みとし、周囲を杉の葉で覆うなどして朝顔形の御仮屋を形成します。お渡りから還幸には近隣の方も多くお参りに訪れます。奈良県無形民俗文化財に指定。

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